然別湖のナキウサギ

 ナキウサギは、今からおよそ3万年前の氷河期、日本列島とユーラシア大陸が陸続きだった頃に渡って来ました。温暖化が進むに連れて、冷涼な高山帯に取り残されました。然別湖周辺は標高が800から1,200メートルですが、溶岩が重なり合ってつくる地形が、夏でも涼しい環境を保っているので、暑がりの彼らも住むことができるのです。

 駒止湖周辺、白雲山、東ヌプカウシヌプリの岩塊帯などでは、かなりの確率でその姿を観ることできます。冬眠をしないので、これから食糧を貯めるために、懸命に働きます。極寒の冬に備えて。

<撮影場所:然別湖白雲山>

2021年09月14日