然別湖ナキウサギ日記①

 大雪山国立公園の南端に位置する然別火山群。然別湖はその山々に囲まれた堰止め湖です。標高800メートルの高さにあり、天上の湖とも言われます。この湖周辺から山頂にかけて、氷河期の生き残りナキウサギが生息しています。ナキウサギは、北海道とユーラシア大陸が陸続きだった頃に大陸から渡ってきました。氷河期が終わると、冷涼な気候でしか生息できないナキウサギは、北海道の高山帯に残されました。

 然別湖は北海道で最もナキウサギが観察しやすい場所で、道内各地からファンが訪れます。標高が低い湖周辺でもナキウサギが生息できるのは訳があります。その理由については、次回に。

 

2022年09月05日