なぜ自然は美しいのか

「貴乃はふと、戦争のあった日々も、樺太に生きていた毎日も、いや、人のまだ住まなかった太古の昔から、この原野には、毎年エゾカンゾウが一面に咲き、あの利尻富士はあのように美しかったのかと、深い感動を覚えた。この自然が美しくつくられていることに、貴乃は言い難い感動を受けたのだ。」(三浦綾子 『天北原野』)

 三浦さんの言葉に、深い共感を覚えます。もしこの大自然が、すべて偶然にできたものであるなら、美しくない自然もたくさんあるはずです。しかし、やはり自然は美しく、見る者に感動を与えます。そこに、大いなる存在の愛を感じずにはいられません。私はそう思います。

 

2020年06月13日