エゾカンゾウは元気をくれる花

 エゾカンゾウは、北海道では6月中旬頃から7月中旬ぐらいまで、主に湿原や海岸地方で見ることができます。オレンジがかった黄色の、肉厚な花びらが特徴です。清楚でいて、芯の強さを感じる花、見ていて元気になる花です。エゾカンゾウというと、三浦綾子さんの名作『天北原野』を思い出します。若い頃、この作品を読んでこの花が好きになり、エゾカンゾウのような女性と出会えたらと思ったものです。夢は叶いませんでしたが。(T_T)。ちなみに花言葉は「憂いを忘れる」です。

「だが、このエゾカンゾウの花は、素朴で真実で、そして気品があって、誰かさんみたいだ」考介はちらりと貴乃をみた。(天北原野(上)より)

2020年06月09日